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神通力ってどんな力?種類と特徴・修行の特徴まで徹底解説!
言葉だけは知っている神通力ですが、それってどんな意味か説明できますか?神通力は、並大抵の修行では得ることが出来ないんです。何故か大天狗と関わりがある神通力ですよね。とてつもない力である神通力、その種類と修行についてわかりやすく紹介していきま
「神通力って一体何?」一度は聞いた事がある「神通力」という言葉。その詳しい意味を知っていますか?この記事では神通力の意味や、具体的には神通力によって何が出来るのかについてご紹介します!また、神通力の身につけ方についても解説していきます。
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こんにちは!MIROR PRESS編集部です。 「神通力」という言葉を聞いた事のある方は多いと思いますが、その意味について詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか? まずは、神通力とは一体何なのかについて見ていきましょう。
神通力とは、人間の思慮でははかることのできない超人的な能力のことを指します。 科学の発達している近年でも分からない、特殊な能力のことです。 現代の科学を持ってしても解明できない、という事は人間の思慮でははかることが出来ないという事です。 人間の思慮でははかることが出来ない超人的な能力の事を、「超能力」とも言ったりしますが「超能力」とはまた違った意味を持ちます。 ですが、超人的な能力という点では、超能力と似ているとも言えますね。
神通力は、元来仏教において、仏や菩薩が持っているとされる超人的な能力のことを言います。 仏、菩薩と聞くと、人間では成し遂げることが出来ない不思議な能力を持っているイメージですよね。 ですがその不思議な能力を持っているのは、仏や菩薩だけではないのです。 稀に人間にも神通力が宿ることがあります。 まるで仏や菩薩のように、人間の力の範囲を超えた超人的な能力を持っている人間もいるという事ですね。
神通力は一体どのようにして身につけるものなのでしょうか? ここからは、神通力の身につけ方を3タイプ見ていきましょう。
神通力の力を望む、望まないに関わらず、生まれながらにその力を持っているケースがあります。 生まれた時から自然と神通力を持っているという事ですね。 まだ物心も付かない生まれたばかりの時から神通力を持っているという事は、本人が神通力を得たいと思って得た訳ではないということです。 そういった宿命の元に生まれてきたという事でしょう。 生まれた時から持っているため、本人にとってはご飯を食べたり、睡眠を取ったりという当たり前のことと同じように神通力を使うことが出来ます。
人間が神通力を持つには、本来は修行して得ることが多いです。 様々な修行方がありますが、どれも厳しい修行ばかりで生半可な覚悟では神通力を体得することは出来ません。 また覚悟を決めていても、実際に神通力が体得できるかどうかは分かりません。 そして、修行法にはあらゆる煩悩を捨てる修行法や、瞑想修行など様々なものがあります。 ですがまずはあらゆる欲を捨てるところから修行が始まるため、恵まれた現代で生活している人間にとってはとても厳しいものとなるでしょう。
神通力を身につける方法には、薬や呪文から得るものもあります。 「厳しい修行をしなくてもそんな簡単な事で身につくの?」と思ってしまいがちですが、簡単なものではありません。 修行の一環と考えた方が良さそうです。 例えば薬で神通力を身につけようとするなら、まずは不老長寿の薬を調合していきます。 ですが簡単なものではなく、自らの気を練り込んで大変な労力を注ぎながら調合していくのです。 そして薬が完成しても、それで終わりではありません。 不老長寿の薬によって長く生き続けた結果、煩悩がなくなり神通力が身につくという事なのです。
神通力には種類があり、「五神通」と呼ばれる5つの力に分けることが出来ます。 ここからは、五神通について見ていきましょう。
道通とは、中道の理を悟り、万物を表す力とされています。 何だか難しい言葉ですが、ここで言う「中道」とは「両極端を離れた」という意味があります。 つまり右にも左にも偏ることがないという事ですね。 そして「理」とは物事の筋道という意味ですので、「右にも左にも偏ることがなく物事の筋道を悟り、万物(宇宙のありとあらゆるもの)を現す力」と言う事でしょう。
禅通とは、禅定を修めて取得するものです。 禅定とは仏教において、心が動揺することがなくなった一定の状態を指しています。 心を静め、定めることにより世界を観察し、自分や人の宿命を知る力ですね。 後ほどご紹介しますが、この力を身につけることにより、自分や他人の前世や未来を見ることが出来るとも言われています。 ですがその能力を得るためには、禅定の状態を保つ必要があるでしょう。 心を一定の状態に保つというのは、簡単なようで実践するとなるととても難しいものです。
先ほどの神通力の身につけ方で少しご紹介しましたが、神通力の中には修行や生まれながらに持ったものではなく、薬や護符、呪文などによって得るものもあります。 そしてこれらのものによって得る神通力は「依通」と言われています。 「依」という漢字には、よりかかる・頼みにするという意味がありますが、道具を頼りにして神通力を得るためか、このような漢字が当てられているようです。 このように、修行以外の道具に頼り神通力を得るものは、「仙人」「婆羅門」とされています。
前世などで積み重ねた業の果報として得た力は、報通と言います。 誰しも前世での業を抱えて、再びこの世に転生してくるとされています。 そして前世で抱えた業、つまりカルマをこの世で清算するのが宿命ともされています。 その前世の業により、今世で生まれながらに持ってうまれた神通力などが、この報通に当たりますね。 生まれながら持っている神通力が全てこの報通という訳ではありませんが、生まれながらにして神通力を持っている人は前世での業により今世では神通力を宿して生まれてきた可能性もあります。
仏や菩薩、人間だけでなく妖怪も神通力を持っていることがあります。 妖怪が持っている神通力と書いて、「妖通」と言います。 そして、有名な妖怪では大天狗がそれにあたります。 天狗と聞くとまるで修験者のような姿を思い浮かべますよね? そのためなのか、天狗は力の強い僧侶や修験者の死後の姿ではないのかとも言われています。 だからこそ、力の強い僧侶や修験者が死後、大天狗となり神通力を操るとも言われているのかも知れませんね。
神通力は時に「六神通」とも言われ、6つの能力を宿しています。 ここからは、6つの能力、六神通について見ていきましょう。
神足通とは、自分が望んだ場所へ行けたり、空を飛べたり、思った姿に変身することが出来る、まるで魔法のような力です。 望んだ場所へ行く時、現代なら車や電車、飛行機など様々な交通手段を使って行きますよね。 ですがこの神足通は、まるで瞬間移動のように、自分の望んだ場所へ行くことが出来ます。 また、空を飛べたり思った姿に変身できるなど、まるで魔法のような事が出来る力です。 そしてそれだけでなく、この神足通の力では猛スピードで走ることなど、他にも多彩な事が出来ると言われていますよ。
天耳通は、「耳」と言う漢字がつく通り、あらゆることを聞き分けることが出来る聴力を持っていると言われています。 数キロは離れた場所の些細な物音を感じ取ったり、一説では動物の声も聞きとれるケースがあるそうです。 聴力に特化した神通力という事です。 有名な歴史上の人物である聖徳太子は何人もの人間の発言を同時に聞き取ることが出来たと言われていますが、もしかしたら天耳通の神通力を身につけていたのかも知れませんね。
普通、他人の本心を知ることは出来ないですよね。 言葉にしたり表情や態度で感情を表さないと、相手が何を考えているのかは分かりません。 ですが、この他心通では、他者の本心を知ることが出来ます。 どういう事なのかと言うと、他者の心の中の声が聞こえてくるため、相手が本心では何を思っているのかを知ることが出来ると言われています。 自分のことばかりに捉われていると他人の心は読めないものですが、無心であるからこそこのような能力が発揮できるのかも知れませんね。
自分や他者の前世を知ることが出来る能力が、宿命通と言われています。 また、前世だけでなく他人の今世での過去まで知ることが出来るそうです。 前世について知ることが出来るため、自分または他者は前世でどのような業を背負っているのか、など輪廻転生に関することを全て知ることが出来る神通力という事なのです。 前世で背負った業について知ることが出来れば、今世においてその業を解消することが出来るかも知れませんね。
天眼通とは、自分や他人の未来など、普通はみることが出来ない事象をはっきりと見ることが出来る能力の事です。 誰でも自分の過去については知っていても、これから起こる未来については分からないですよね。 経験していない事なのですから分からなくて当然です。 しかし、この天眼通を持ってすれば、自分だけでなく他人の未来まで見通すことが出来てしまうそうです。 現代では望遠鏡や顕微鏡などにより、人間の目には見えにくいものまで見える道具が出来ましたが、さすがに人に未来までみる道具はありませんよね。
この漏尽通は、六神通の中でも最も重要な能力とされていて、煩悩を全てなくし、再び迷いの世界であるこの世に生まれないことを悟る力とされています。 つまり、これ以上輪廻転生することがなく、今回の生で最後と言う事ですね。 その後は、魂が浄化され宇宙と一体になるとも言われています。 この状態を仏教では、「涅槃」と表しています。 苦しみを離れた安らぎの境地とされているため、全ての事から解き放たれ、ようやく宇宙と一つになることが出来るのです。
いかがでしたでしょうか? 神通力とは、人間の思慮でははかることが出来ない超人的な能力の事を意味し、本来は仏や菩薩が持つ力とされているようです。 しかし、仏や菩薩だけでなく、生まれつき持っていたり修行によって得たり、薬や呪文などによって一部の人間が手にすることが出来る力でもあるようです。 ですが能力を得るためには、どの方法も厳しく辛いものが待っています。 そうして手に入れた神通力は、6つの力に分けることが出来、その力によって何が出来るかが違ってきます。 「空を飛ぶ」「前世や未来を見る力」「驚異的な聴力」など、本来の人間の力では行えないような事が出来るでしょう。 神通力は仏教が絡んでくるため難しい用語や考え方が多かったですね。 神通力に興味がありましたら、もっと詳しく調べてみるのも良いかも知れません!